CS
CSは,J07のCS分野やCC2005のCS分野を基礎とする,あるいは類似する教育を行っている教育プログラムを対象とする。
情報系専門教育の認定ではCS分野として,旧来の「情報および情報関係分野」ではCS領域として受審することになります。
JABEEにおける基準 †
新基準(2012〜) †
個別基準
- CS -
付表3-1 情報専門系学士課程プログラムにおける必須事項
関連する基準項目 | 必須事項の内容 |
基準 2.1(1) | 情報専門系学士課程プログラムにおいては、教育課程(カリキュラム)は、4 年間にわたる学習・教育で構成され、当該分野にふさわしい数学・科学・技術に関する内容が全体の60%以上であること。 |
付表3-2 情報専門系学士課程プログラムにおける勘案事項(1/2)
関連する基準項目 | 勘案事項の内容 |
基準1(2)(a) | 「(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・人類のさまざまな文化、社会と自然に関する知識 |
・それに基づいて、適切に行動する能力 |
基準 1(2)(b) | 「(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任に関する理解」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
当該分野の技術が公共の福祉に与える影響の理解 |
当該分野の技術が、環境保全と社会の持続ある発展にどのように関与するかの理解 |
技術者が持つべき倫理の理解 |
情報セキュリティに対する責任の理解 |
上記の理解に基づいて行動する能力 |
基準1(2)(c) | 「(c)数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・当該分野で必要な数学(離散数学及び確率・統計を含む)及び自然科学に関する知識 |
・上記の知識を組み合わせることも含めた応用能力 |
基準 1(2)(d) | 「(d)当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・当該分野において必要とされる専門的知識 |
・上記の知識を組み合わせることも含めた応用能力 |
・当該分野において必要とされるハードウェア・ソフトウェアを利用する能力 |
・適切な技法及びツールを選択し、必要があれば作り出して、複合的な情報処理に適用する能力 |
基準 1(2)(e) | 「(e)種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・解決すべき問題を認識する能力 |
・公共の福祉、環境保全、経済性などの考慮すべき制約条件を特定する能力 |
・問題を分析し、モデル化を行い、その解決に必要な情報処理上の要件を抽出し定義する能力 |
・与えられた要求に対して、各種制約の下でコンピュータを用いたシステム、プロセス、コンポーネント又はプログラムをデザインし、実装し、評価できる能力 |
基準 1(2)(f) | 「(f)論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・情報や意見を他者に伝える能力 |
・他者の発信した情報や意見を理解する能力 |
・英語等の外国語を用いて、情報や意見をやり取りするための能力 |
基準 1(2)(g) | 「(g)自主的、継続的に学習する能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・将来にわたり技術者として活躍していくための継続的研鑚の必要性の理解 |
・必要な情報や知識を獲得する能力 |
基準 1(2)(h) | 「(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・時間、費用を含む与えられた制約下で計画的に仕事を進める能力 |
・計画の進捗を把握し、必要に応じて計画を修正する能力 |
基準 1(2)(i) | 「(i)チームで仕事をするための能力」に関して、以下の観点を考慮して学習・教育到達目標が設定されていること。 |
・他者と協働する際に、自己のなすべき行動を的確に判断し、実行する能力 |
・他者と協働する際に、他者のとるべき行動を判断し、適切に働きかける能力 |
旧基準(2010〜2015) †
分野別要件
- CS -
この要件は,情報専門教育プログラムの分野名をCS(computer science,コンピュータ科学)と特定する認定に適用する。
- 修得すべき知識・能力
プログラムの学習・教育目標には,つぎの(1)-(2)を具体化したものが含まれていなければならない。
(1) コンピュータを用いたシステムのモデル化および設計に,数学的な基礎,アルゴリズムの諸原理および情報科学の諸理論を応用する能力。
(2) 様々な複雑性を有するソフトウェアシステムの構築に,設計や開発の諸原理を応用する能力。
- 教員
(1) 教員団には, CS またはこれに近い学問分野の博士号を保有する複数の専任教員が含まれていなければならない。
(2) 教員団には,第三者の用に供する情報システムの開発経験を有する十分な数の専任教員が含まれていなければならない。